20160422

暇とワラジムシ

 春になると、家はワラジムシがウヨウヨと出てくる。朝、家を出て暗くなってから戻ってくると、部屋にポツポツと彼らが居る。最初は気持ち悪かったんだけど、もう数も多いし特に害があるわけでもないので、なんとも思わなくなってきた。
 だらだらしながらソファーに寝転んで、ふと目にとまった一匹をつまんで良く観察してみる。足は六本じゃないんだね。何本くらいあるんだろう。よくもまあ、こんな数の足をコントロールできるよね。スキーは僕の場合、二本足でするんだけど、右足に集中すれば左足がおろそかになるし、そのまた逆も然り。ワラジムシは、これだけの足をよく操作しているもんだ。凄いね。もしワラジムシくらい足があって、それ全部に、スキーブーツと板を履いたら、初心者には地獄だね。バックル締めるだけで嫌になりそうだし、ビンディングに板はめるだけで、恐ろしく時間かかりそう。その数の板を持って移動するのも難儀だね。
 
 春は暇なんだ。冬と夏の間、雪も仕事も少なくなるし、暇だと普段何とも思わないものにも、目が留まる。これはこれで重要なことにも思えてくる。見過ごしてきた物が見えてくる。だから時々暇になるのも悪くないと思う。さてと明日はなにしようかな。

20160420

アイヌネギ餃子

 
この季節はいつも少し寂しくなる。我が物顔で辺り一面を白く覆っていた雪は、日陰に薄汚れて、申し訳なさそうに残るのみで、たくさんの人の笑顔で賑わっていたゲレンデも、まばらにチラチラと人影が見えるのみ。そんな景色と、自分をタブらセ、気が滅入る。
 そういう時は、その気持ちに抗わず、寂しい気持ちを抱きしめて、家でウダウダするに限る。その日も11時まで寝て、ダラダラと温泉に向かった。
 温泉では友達に出会う。待ち合わせも連絡もしないで、ふと出会う。そして何となく話しをする。
「アイヌネギ取り行こうか」
 次の日山に入る。雪解けの冷たい水が流れる、切り立った沢の両側にはアイヌネギが、ニョキニョキと顔を出している。泥で滑る斜面を、木や笹に捕まりながら、無心になって、それを探し、摘んでは袋に入れる。小一時間で、山もりのアイヌネギがとれる。
「餃子にしょうか」
 仲間の家に集まり、アイヌネギの泥を洗い流し、刻み、ひき肉と混ぜ、世間話をしながら、一つ一つ餃子を包む。途中で我慢できなくて、ビールを空ける。また包む。焼く。食卓にはご飯とお箸が綺麗に並べてある。チームワーク。
「いただきます」
 心の奥のほうから、幸せがこみ上げてくる。美味しい物を食べる。春は春でいいもんだ、それはそれでいいもんだ。

20160409

ZINE 製作中です。

HOPE BOOKを作り始めたのが2年前くらいになるのかな?HOPEBOOKを作ったあの年の冬はニセコで半年生活し、その後半年、念願のメキシコで自転車を漕ぎ、そして、また冬はニセコに戻ってきて、もうすぐ冬の生活も終わります。メキシコの自転車サーフトリップの話も面白いのですが、その話はまた今度。今日は、NISEKO.CITYの仲間と作っているZINEのお話です。
 ZINEとは?「ジン」magazine(雑誌)の略のことで、特に、少部数の自主制作雑誌を意味します。特にルールはないので、しっかり製本してもZINEだし、写真や文章をホチキスで留めるだけでも、立派なZINEです。ということで、HOPE BOOKもZINEの一種です。
 そして、今回僕が作っているのは、2013年のカナダ、アラスカを旅した時のお話。文章にすることで、改めて見返すと本当に多くの人の助けで、面白い経験ができたなと感謝、感謝です。
完成は、4月末予定です。
 

20160331

niseko.city radio

podcastを聞くのが好きです。
それならば、僕たちもというとで、
Niseko.City.Radio を開局しました。
毎週水曜日配信です。
第五回なので一カ月はもってます。
はたして続くのか?!
niseko.city Radio

20160317

Ryu.niseko.cityにリニューアル

久しぶりに覗いてみたブログ、月日がたつのは本当に早くてこまる。
何も変わらず生きてきちゃったような気もするし、なんだ色々やってるじゃないかと励まされたり。満足しても、後悔しても、どっちにしても「今」をなんとかするしかない、厳しいのか、優しいのか、分からない。ただそこにあるだけ。

20130105

2012年

北海道→インドネシア→台湾→インド→屋久島→フィリピン→オーストラリア→茅ヶ崎

 今までの人生で一番遊んだ1年だった。とにかく、やりたいことを、やりたいだけ、やった。
地球は知らないことだらけだ。そして本当に綺麗だった。北海道の冬、インドネシアのサンゴの群落、東台湾で人知れず割れるスーパーレフト、カシミールの青い空、サマール島での生活、ケアンズでの皆既日食。どれだけテクノロジーが発達して、映像や音楽がリアルに近づいても、実際に自分の目で見て、耳で聞いて、感じるリアルに勝るものはない。と強く思った。どこに行ってもそこには人が居て、そこでの生活があった。当たり前のことで知っているつもりだったが、それを体験できたことは硬い。どこに行っても人に恵まれた。友達の友達が友達になり、目的地ができた。こころから感謝しています。ありがとう。
 茅ヶ崎に居ると居心地が良くてフッと働いてしまいそうですが、もう一年遊んでみます。今年も魂が震えるような感動を味わいたい。